2日目に行った「自家製中華そば としおか」。1日目に7～8軒回って、すでに胃は限界でした。それなのに、食べ始めてみたら箸が止まらない。衝撃と感動がごちゃまぜになった思いに突き動かされて、ラーメンの道で生きていくと、腹を決めたんです。
入社して、この「麺処 魚雷 東バイパス店」へ配属。アルバイト時代と違い、社員は味を決める立場で、お客様に提供する側としての責任を感じつつの仕事は、正直ヘヴィで、毎日「辞めたい」と思うほど。
吉田
麺処 魚雷 東パイパス店 店長
やりたいことなんてなかった。大学も1年通ったきり行かなくなった。友だちの伝手で魚雷でのアルバイトを始めたものの、あいかわらずフラフラした暮らし。そんな中、社員に混じり、ついて行った東京視察が転機でした。
そんな中、力を振り絞って、限定商品を開発・提案することだけは、意地で続けました。それが杯数として成果につながると、やっぱり報われるし、自信もついてくる。こうして、店長を任されるに至りました。
まずは、徹底的に掃除をしました。意味のあるなしじゃなくて、何かやっていないと落ち着かなかったし、言われていたことはすべてこなしたうえで、自分なりの工夫をすべきだと思ったので。当店の「濃厚中華そば」と「濃厚辛そば」は、すでに完成を見ている以上、SNSをはじめとした宣伝活動で、この味を知ってもらうことに力を注ぎました。
とにかくお客様には、一心不乱で食べてもらいたい。もちろん作り手としてのこだわりはあるけれども、深く考えず手放しで「うまい」と、一言いただければそれでいいんです。ラーメンってそういうものだと思うから。
次第に売上は伸び、さらに高い目標を自分に課して、有言実行を重ねました。杯数、売上、利益。数字は、嘘をつかないし、最大のやりがいになりました。今は、この店を魚雷グループで売上1番にすることが目標。個人的な夢である「独立」はそれを果たしてからかなと考えています。
常に最先端を求める魚雷グループとは対象的に、ノスタルジーさえ感じさせる、オーソドックスなラーメン屋さんを作りたいです。高級食材を使い、綺麗に麺線が整った、赤身チャーシューを乗せた、1,500円の「料理」もたしかに素晴らしいけれども、自分はあくまでも大衆的な「ラーメン」が理想なので。
魚雷グループは、魚雷が好きな人でも、ラーメン全般が好きな人でも、接客が好きな人でも、経営が好きな人でも、何か好きなもの、打ち込めるものさえあるのなら、誰にでも門戸を開いています。そんな人にとって、たくさんの刺激や勉強の機会には事欠かないはず。実際、店内ではスープだってかえしでさえ、隠していません。この味や店を受け継いで、さらに進化させてくれる人の挑戦を待っています。
@gyoraibypass
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